「せっかく一眼カメラを買ったのに、なんだかいつも同じような写真ばかり…」「SNSで見る素敵な写真と何が違うんだろう?」そんな風に悩んでいませんか?
実は、写真の良し悪しを決める大きな要素の一つが「構図」なんです。高価な機材がなくても、撮る前にちょっと配置を考えるだけで、見違えるような写真が撮れるようになります。今回は、初心者でも今日からすぐに使える構図のテクニックを5つご紹介しますね!
構図を意識するだけで写真は劇的に変わる!
構図というのは、簡単に言うと「写真の中で被写体をどこに置くか」ということ。料理でいえば盛り付け、部屋でいえば家具の配置のようなものです。
どんなに美味しい料理でも盛り付けが雑だと美味しそうに見えないように、どんなに良いカメラを使っても構図がばらばらだと、なんとなくパッとしない写真になってしまいます。逆に言えば、スマホで撮った写真でも構図が決まっていれば、プロっぽく見えることもあるんです。
「構図なんて難しそう…」と思うかもしれませんが、実はそんなことありません。いくつかのパターンを覚えてしまえば、あとは当てはめるだけ。まずは基本の5パターンから始めてみましょう。
初心者におすすめ!5つの構図パターン
三分割構図(ルール・オブ・サード)
これは構図の王道中の王道です。画面を縦横に3分割して、その交差する点に被写体を置く方法。「ど真ん中に置くのが自然じゃないの?」と思うかもしれませんが、実は少しずらした方が人間の目には心地よく映るんです。
風景写真なら地平線を3分の1の位置に、人物写真なら目線を交差点に合わせてみてください。最近のカメラには「グリッド表示」機能もあるので、それを使うと分割線が見えて便利ですよ。
日の丸構図
とは言え、ど真ん中に置く中心構図も捨てがたいものがあります。特に「これを見て!」と強調したいものがあるときは、堂々と中心に配置しましょう。花のアップや建物の正面、人物のポートレートなど、インパクトを出したいときにぴったりです。
日の丸構図のコツは、背景をシンプルにすること。主役が際立って、力強い印象の写真になります。
対角線構図
写真に動きや奥行きを出したいときは、対角線構図がおすすめです。道路や川、階段などの線を画面の対角線に沿って配置すると、見る人の視線を自然に誘導できます。
静的になりがちな風景写真も、対角線を意識するだけでぐっとダイナミックな印象に変わります。斜めの線は写真に緊張感や躍動感をもたらしてくれるんです。
シンメトリー構図(左右対称)
左右対称、上下対称の美しさを活かした構図です。建物の正面や、湖に映る山の景色、階段の手すりなど、対称性のある被写体を見つけたらぜひ試してみてください。
シンメトリー構図のポイントは、きっちり中心線を合わせること。少しでもずれると気持ち悪く見えてしまうので、水準器機能やグリッド表示を活用して、丁寧に合わせましょう。
俯瞰構図(真上からの撮影)
最近のSNSでよく見かける、真上から撮影する構図です。料理や雑貨、洋服のコーディネートなど、全体を見渡したいときにぴったり。情報が整理されて見えるので、商品紹介などにもよく使われますね。
俯瞰撮影のコツは、影が入らないよう照明に気をつけること。また、背景をシンプルにすると、より被写体が映えます。テーブルクロスや紙を敷くだけでも、ぐっとおしゃれに見えますよ。
構図に正解はない。でも「基本を知ること」が大事
ここまで5つの構図をご紹介しましたが、「必ずこれを使わなければいけない」というわけではありません。構図はあくまでも表現の手段の一つ。大切なのは、あなたが何を伝えたいかということです。
ただ、基本のパターンを知っていると、撮影のときに「どう撮ろうかな?」と迷わずに済みます。そして慣れてくると、基本を組み合わせたり、あえて崩したりして、自分だけの表現ができるようになります。
最初は「今日は三分割構図だけを意識してみよう」「今度は対角線構図を試してみよう」といった感じで、一つずつ練習してみてください。きっと、同じ被写体でも全然違った印象の写真が撮れることに驚くはずです。
まとめ:構図を学べば写真がもっと楽しくなる!
構図は写真の基本中の基本ですが、だからこそ効果も絶大です。撮る前にほんの少し「どこに何を置こうかな?」と考える習慣をつけるだけで、あなたの写真は見違えるように良くなります。
技術的な設定ももちろん大切ですが、まずは構図から始めてみませんか?きっと、写真を撮ることが今よりもっと楽しくなるはずです。
カメラを持って出かけるときは、今回ご紹介した7つの構図を思い出してみてくださいね。同じ景色でも、構図を変えるだけで何通りもの表現ができることに気づくはずです!