この記事ではシャッタースピードについて解説します。シャッタスピードについて理解して活用することで、写真の表現の幅が広がります。
そもそもシャッタースピードとは何か?について解説した後、シャッタースピードを調整することによる効果や目安、カメラでの設定方法についてお伝えします。
シャッタースピード(略称SS)とは
カメラはシャッターボタンを押すとカメラ内のセンサーに光が当たり、それが写真になります。
シャッタースピードは、センサーに光を当てる時間です。1/4000秒や1/125秒といった数字で表され、数字を小さくすることを「シャッタースピードを速くする」、数字を大きくすることを「シャッタースピードを遅くする」と言います。
シャッタースピード以外の設定が同じであれば、シャッタースピードを速くするとセンサーに当たる光の量が減るため写真が暗くなり、遅くすると明るくなります。
また、シャッタースピードは写真のブレと関係があり、シャッタースピードが遅くなると手振れが起きやすくなります。写真のどこにもピントが合っていない状態です。目安としては「1/レンズの焦点距離」より速いと手振れしづらいと言われています。例えば焦点距離が50mmであれば1/50秒より速いシャッタースピードであれば手振れのリスクを下げることができます。
写真のブレには被写体ブレというものがあり、動物などの動いている被写体の場合に、シャッタースピードが被写体の動きより遅いと被写体のみがブレます。手振れとの違いは、全体がブレているか、動いているもののみブレているかです。動く被写体に合わせて、シャッタースピードを設定する必要がありあます。
シャッタースピードの効果や設定の目安
ここからはシャッタースピードを変えると写真がどう変わるのかについてお伝えしていきます。
シャッタースピードを速くすることによる効果
被写体ブレについての説明のところでも書きましたが、シャッタースピードを速くすることで被写体の動きを止めることができます。
こちらの写真はシャッタスピードを1/320秒にして撮影しています。竹から流れ出る水が静止して見えています。下の水滴の部分がブレているので、シャッタースピードをより速くすればこの部分も止めることができます。
シャッタースピードを遅くすることによる効果
シャッタースピードを遅くすると流れを表現することができます。
こちらはシャッタースピードを8秒で撮影しています。滝の流れを柔らかく表現することができています。8秒の撮影を手持ちで行うことは不可能に近いので、三脚を使ったり、どこかに置いたりして、カメラを固定して撮影します。
こちらはシャッタースピードを30秒で撮影しています。車のライトの流れを表現できています。こちらも三脚使用です。
シャッタースピードの設定方法
シャッタースピードを設定するには、カメラをシャッター優先モードまたはマニュアルモードに設定します。フルオートモードやプログラムオートモードだとカメラが自動でシャッタースピードを決定するからです。
モードの設定方法はカメラによって異なりますが、多くは上部のモードダイヤルをSまたはTv(メーカーによる)にするとシャッタースピード優先モード、ダイヤルをMにするとマニュアルモードとなります。
ミラーレスカメラの中には、上部ダイヤルではなく、メニューから設定する機種もあるので、カメラの説明書を確認ください。
さいごに
この記事ではシャッタースピードについてお伝えしました。シャッタースピードを自分で設定できるようになると撮影の幅が広がるので、ぜひ色々な設定を試しながら理解を深めてみてください。