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カメラの露出補正とは?CanonやSonyでの使い方も紹介

カメラの露出補正

PモードやAモードなどのオートモードで撮影していて、人の顔が暗くなってしまう、空が白飛びしてしまう、といった悩みはないでしょうか。

カメラは被写体の明るさを測定して自動でちょうどいい明るさにしてくれますが、カメラが考える「ちょうどいい」が撮影者と違うことは少なくありません。

そういった場合は、露出補正という機能を使って、撮影者が望んでいる明るさをカメラに伝えることができます。


この記事では、露出補正についての解説と、メーカーごとの設定方法、使われることが多い撮影シーンについてご紹介します!

露出補正とは?

はじめに、露出補正とは何か?について解説します。

露出補正はカメラが自動で設定した露出(明るさ)を手動で調整する機能です。

カメラは被写体の明るさを測定して適切な露出を自動的に決定しますが、撮影シーンによってはそのままでは適切な明るさとならないことがあります。

例えば、雪景色やビーチなどの非常に明るい環境では、カメラは全体の明るさを平均化しようとするため、写真が暗くなりがちです。

逆に、夜景や暗い室内では、写真が明るくなりすぎることがあります。


こうした場合に、露出補正機能を使ってカメラの自動設定を手動で調整します。

露出補正には、「プラス補正」と「マイナス補正」があります。

プラス補正は写真を明るくし、マイナス補正は写真を暗くします。

例えば、逆光で撮影する際にはプラス補正を使って被写体が暗くならないようにします。

一方、明るい背景の前に被写体がいる場合は、背景が白飛びしないようにマイナス補正を使うと効果的です。


露出補正機能を活用することで、シーンに応じた最適な明るさにすることができ、思い通りの写真を撮ることができるようになります。

初めは試行錯誤が必要かもしれませんが、練習を重ねることで、さまざまな撮影シーンで適切な露出を設定できるようになると思います。


カメラで露出補正を設定する方法

露出補正はほとんどのデジタルカメラで簡単に操作できますが、メーカーや機種によって操作方法が異なります。

ここでは、主なカメラメーカーごとの露出補正の基本操作について紹介します。


Canon(キヤノン)

Canonのカメラでは、露出補正は通常カメラの背面にある専用の露出補正ダイヤルまたはボタンを使用して行います。

露出補正ダイヤルは通常シャッターボタンの近くに配置されており、それを使って設定します。

液晶画面やファインダーに表示される露出補正情報を見ながら、プラスまたはマイナスの方向に調整します。

また、Canonのミラーレスカメラでは、タッチスクリーンを使って直接露出補正を調整することもできます。


Nikon(ニコン)

Nikonのカメラでは、露出補正は多くの場合カメラ上部の露出補正ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回すことで調整します。

ボタンを押すと、カメラの液晶画面やファインダー内に露出補正情報が表示され、リアルタイムで補正値を確認しながら調整できます。

Nikonのミラーレスカメラでも同様の操作が可能です


Sony(ソニー)

Sonyのカメラでは、露出補正はカメラの上部または背面にある露出補正ダイヤルを回して行います。

特にαシリーズのミラーレスカメラでは、専用の露出補正ダイヤルが設置されており、直感的に操作できます。

また、液晶画面やファインダーの表示を見ながら調整することができ、補正の結果をリアルタイムで確認できます。


その他のメーカー

他メーカーのカメラでも、露出補正の操作は基本的に似ていますが、詳細な操作方法は異なることがあります。

Fujifilmのカメラでは、専用の露出補正ダイヤルが搭載されているモデルが多く、OlympusやPanasonicのカメラでは、メニュー画面から露出補正を選択して調整する場合があります。


どのカメラでも、操作方法は取扱説明書に詳しく記載されていますので、初めて使用する場合は確認することをオススメします。

露出補正を覚えると、シーンに応じた最適な明るさで写真を撮影できるようになり、撮影時のうまく撮れないストレスが減り、写真が上達しますよ。


露出補正を使う撮影シーンの例

露出補正は様々なシーンで適切な明るさにするためにとても役立ちますが、主に使われる撮影シーンをいくつかご紹介します。


逆光での撮影

逆光とは、被写体の背後に光源(太陽など)がある状況のことです。

この場合、そのまま撮影すると被写体が暗くなりがちです。

逆光での撮影では、プラス補正(+1から+2)を使って被写体を明るくすることで、顔や表情をはっきりと撮影することができます。

例えば、夕日の前で人を撮るときにプラス補正を使うと、被写体がシルエットにならずに、顔のディテールを保ちながら美しい背景を活かせます。


雪景色やビーチなどの明るいシーンでの撮影

雪景色やビーチなどの非常に明るい環境では、カメラは全体の明るさを平均化しようとして、写真が暗くなりがちです。

このような場合もプラス補正(+1程度)を使うと、シーン全体が明るくなり、白がより鮮やかに写ります。

例えば、雪山での風景写真や白い砂浜での撮影時にプラス補正を使うと、鮮やかでリアルな風景が撮影できます。


高コントラストのシーンでの撮影

高コントラストのシーン、例えばとても明るい部分ととても暗い部分が混在する風景では、適切な露出が難しいことがあります。

このような場合、どの部分を重視するかに応じて露出補正を使い分けます。

明るい部分を重視したい場合はプラス補正、暗い部分を重視したい場合はマイナス補正を使います。


さいごに

この記事では露出補正についての解説と、実際の設定および使用シーンについて紹介しました。

カメラが思ったような明るさで撮ってくれないと感じた時には、ぜひ使ってみてください。

なおカメラによっては、明るさを判断するときに人の顔を優先するモードがある場合もあります。

そういった測光(被写体の明るさを測定する)についての解説も、別の記事でしたいと思っています。


最後までご覧いただきありがとうございました!

  • この記事を書いた人
Kazu

Kazu

オンラインカメラショップ店長|写真撮影|動画制作|ホームページ制作|福岡県在住|41歳|35都道府県訪問|美味しいものを食べていれば幸せ

「旅」と「カメラ」をテーマに実体験を元にした記事を書いてます

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