旅行やイベントで撮った動画を、「すぐスマホで見たい」「家族に送りたい」「SNSにアップしたい」と思ったことはありませんか?
そんな時に困るのが、カメラからスマホへの動画転送です。特にカメラ初心者の方は「どうやって転送すればいいの?」と悩んでしまうことも多いでしょう。
本記事では、動画をスマホへ転送する3つの方法をわかりやすく解説します。Wi-FiやSDカードなど、あなたの環境に合った方法で、スムーズに動画を取り込みましょう。
Sonyカメラの動画をスマホに転送する方法は3つ
まずは、どんな方法があるのか全体像を把握しましょう。
方法 | 必要なもの | 対応機種 | 難易度 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Wi-Fi+アプリ | Wi-Fi対応カメラ、専用アプリ | メーカーによっては一部機種 | ★☆☆ | アプリで簡単に転送 |
SDカードリーダー | LightningやUSB-C用リーダー | 全機種 | ★★☆ | 高速&安定の定番方法 |
USBケーブル接続 | OTGケーブルなど | 一部スマホ対応 | ★★☆ | ケーブルだけでシンプル接続 |
それぞれの方法には、メリット・デメリットがあります。自分の環境や好みに合わせて選んでくださいね。
方法①:Wi-Fiと専用アプリで転送する

最も手軽で、多くの人におすすめできる方法です。
Canonの場合|Camera Connect アプリを使う
対応アプリ
Canon Camera Connect(無料)
iOS / Android対応
対応カメラ例
EOS Rシリーズ、EOS Kiss M、EOS 90D、EOS X10 など Wi-Fi搭載機種
接続&転送手順
- カメラのメニューからWi-Fi機能をONにする
- スマホのWi-Fi設定からカメラのSSIDを選択
- アプリ「Camera Connect」を起動し、カメラとペアリング
- アプリから動画を選択して転送
注意点
- 大容量の4K動画などは転送できない場合もあります
- 転送用ファイルとしてHDに変換される場合があります
Nikonの場合|SnapBridge アプリを使う
対応アプリ
SnapBridge(無料)
iOS / Android対応
対応カメラ例
Zシリーズ(Zfc / Z50 / Z6IIなど)、D5600、D7500 など
接続&転送手順
- カメラのメニューから「SnapBridge接続」を選択
- スマホでBluetoothをONにしてアプリを起動
- アプリの指示に従ってペアリング&Wi-Fi接続
- 「画像取り込み」から動画を選択して転送
注意点
- 初回ペアリングはBluetooth、その後Wi-Fi自動切替
- 動画の対応サイズに制限があることもあるため確認を
Sonyの場合|Imaging Edge Mobile アプリを使う
対応アプリ
Imaging Edge Mobile(旧PlayMemories Mobile)
iOS / Android対応
対応カメラ例
αシリーズ(α7C、α6400、ZV-E10、ZV-1 など)
接続&転送手順
- カメラのメニューから「スマートフォン転送」を選択
- 表示されるQRコードをスマホで読み取り
- Imaging Edge Mobileアプリが自動起動して接続
- 動画を選択してスマホに保存
注意点
- 転送できる動画はFHDまでの場合が多い
- RAW動画や高ビットレート動画は非対応
Fujifilmの場合|FUJIFILM XApp またはCamera Remote アプリを使う
対応アプリ
- 新機種:FUJIFILM XApp
- 旧機種:Camera Remote
どちらも無料、iOS / Android対応
対応カメラ例
X-S20、X-T5、X-T4、X-E4、X100V など
接続&転送手順
- カメラのメニューからBluetoothまたはWi-Fi接続設定
- アプリを開き、指示に従ってペアリング
- 写真・動画を選んで転送
注意点
・動画の転送に時間がかかることがあるためWi-Fi環境が良い場所で行う
・アプリにより対応機種が異なるため確認が必要
方法②:SDカードリーダーを使う
確実性と速度を求める方におすすめの方法です。
必要なもの
- SDカードリーダー(iPhoneならLightning端子、AndroidはUSB-C対応)
- ファイル閲覧アプリ(iOS標準の「ファイル」など)
手順
- カメラの電源を切ってからSDカードを取り出す
- SDカードリーダーをスマホに接続
- SDカードをリーダーに挿入
- スマホのファイルアプリを開き、動画ファイルを選択してコピー・保存
メリット・デメリット
メリット
- 転送速度が速く、大容量の動画も確実に転送できる
- アプリや接続のトラブルが少ない
- 複数の動画を一度に転送しやすい
デメリット
- 専用のSDカードリーダーが必要(1,000〜3,000円程度)
- SDカードの抜き差しが面倒
- 外出先では紛失リスクがある


方法③:USBケーブルで直接接続

ケーブル一本で済ませたい方向けの方法です。
必要なもの
- OTG対応のUSBケーブル(例:USB-C to USB-Aなど)
- 対応スマホ端末であることを事前に確認
手順
- スマホとカメラをUSBケーブルで接続
- スマホに「ファイル転送を許可しますか?」といった確認が表示されるので「許可」を選択
- ファイルマネージャーアプリでカメラ内のフォルダを開く
- 動画ファイルを選んでスマホに保存
メリット・デメリット
メリット
- 追加機器が少なく、荷物を減らせる
- SDカードを抜く必要がない
- 直接接続なので転送が安定しやすい
デメリット
- 機種やOSによっては非対応
- 接続トラブルが起きることがある
- ケーブルの種類を間違えやすい
注意点: AndroidスマホでもOTG(On-The-Go)機能に対応していない機種があります。事前に確認しておきましょう。
うまく転送できないときの対処法
トラブルが発生した時は、以下の対処法を試してみてください。
アプリがカメラを認識しない場合
- スマホのBluetoothとWi-Fiを一度オフにして、再度オンにする
- カメラとアプリを再起動する
- カメラのWi-Fi設定をリセットして、再度ペアリングを行う
動画転送が途中で止まる場合
- カメラ側で動画の解像度を下げる(4K→FHD)
- 転送する動画のファイルサイズを確認し、小さなファイルから試す
- スマホの容量不足をチェックする
SDカードが読み込めない場合
- SDカードのフォーマット形式を確認(exFAT推奨)
- SDカードの接触不良を疑い、一度抜き差しする
- 別のSDカードで試してみる
USBが反応しない場合
- 別のUSBケーブルで試す
- 他のスマホで接続テストを行う
- カメラのUSB接続設定を「MTP」に変更する
初心者におすすめの方法はこれ!
迷った時は、以下の基準で選んでみてください。
条件 | おすすめの方法 |
---|---|
とにかく簡単に済ませたい | Wi-Fi+アプリ(Imaging Edge Mobile) |
転送速度と確実性を重視 | SDカードリーダー |
ケーブル1本で済ませたい | USB接続(OTG対応スマホのみ) |
個人的には、最初はWi-Fi+アプリから始めて、物足りなさを感じたらSDカードリーダーを購入するのがおすすめです。多くの場合、Wi-Fi転送で十分な満足度が得られるでしょう。
まとめ
カメラからスマホへの動画転送は、主に3つの方法があることがわかりました。
Wi-Fi+アプリは手軽さが魅力で、カメラ初心者にも優しい方法です。一方、SDカードリーダーは確実性と速度に優れ、頻繁に動画転送を行う方におすすめです。USB接続は対応機種の制限はありますが、シンプルな接続で済むのが特徴です。
まずは手持ちの機器で試せる方法から始めて、自分に合った転送方法を見つけてくださいね。大切な思い出の動画を、スマホでいつでも楽しめるようになりますよ。
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