せっかく一眼レフを買ったのだからスマホでは撮ることができない一眼レフならではの写真が撮りたいですよね!
一眼レフらしい写真といえば何と言っても「背景ボケ」がある写真ではないでしょうか。
最近のスマホには背景をボケされる機能はありますが一眼レフで撮った写真のボケはスマホの写真よりも自然で綺麗です。
この記事では写真の背景をぼかす撮影のコツとボカシに大きく関わるF値についてご紹介していきます♪
一眼レフで背景をぼかすためのポイント
それでは早速一眼レフカメラを使って背景がボケた写真を撮るコツを3つお伝えします。
被写体との距離
1つ目は撮影する被写体との距離です。
被写体に近づけば近づくほど背景はボケやすくなります。
被写体との距離を変えながら何枚か撮影してみてください。
背景のボケ感の変化を感じる事ができると思います。
実際に体験した方が身につくのでぜひやってみてくださいね。
被写体との距離についてもう1つポイントがあり、被写体と背景との距離を長く撮った方がボケやすくなります。
例えば人物を撮影する時に背景が壁であった場合、人と壁との距離が長い方が背景となっている壁はボケやすいです。
もちろん物を撮影する際も同様です。
焦点距離を望遠にして撮影する
背景をボカす2つ目のコツはレンズの焦点距離を望遠にして撮影することです。
例えば一般的に標準レンズと言われる18-55mmの焦点距離に対応したレンズの場合、広角側の18mmではなく望遠側の55mmで撮影した方が背景はボケやすくなります。
少し脱線しますが望遠側の方が被写体の歪みが少ないので人物を撮影する際は望遠側で撮影した方が自然な写真となります。
背景もボカすことができるので「人物撮影は望遠側で」と覚えておくのも良いですよ。
また、標準レンズではなく55-250mmといった焦点距離に対応した望遠レンズを使えば標準レンズよりも背景はボケます。
ただ、焦点距離によっては被写体からの距離が長くなりすぎてしまうので適切な距離感で撮影したい場合は以下のボカしポイントを取り入れてみてください。
F値(絞り)を小さくする
背景をボカすための3つ目のポイントはF値を小さくして撮影することです。
まずはF値とは何か?簡単に説明します。
カメラのレンズの中には「絞り(しぼり)」と呼ばれている「レンズに入る光を調整する機構」があり絞りをどれだけ開けるか=光をどれだけ取り込むかをF値を使って設定します。
F値を小さくすることは、絞りを開く=取り込む光の量を増やすことを意味して、F値を大きくすることは、
絞りを絞る=取り込む光の量を減らすことを意味します。
※カメラの知識として重要ではありますが背景ボケという点では以下の項目が大事です。
また絞りは、ピントが合う奥行きとも対応していて、絞りを開くことは奥行きが狭くなる=背景がボケることになり、絞りを絞ることは奥行きが広くなる=背景まではっきり写ることになります。
つまり背景をボケさせるためには絞りを開いてピントが合う奥行きを狭くすれば良く、絞りを開くというのはF値を小さくすることと同じ意味なのでできるだけ小さなF値で撮影することがポイントになるということです。
F値とボケの関係についてイメージを掴んでいただいた上で具体的なレンズの話をしていきます。
F値を小さくすればどのレンズを使ってもボケ感が作れるのか?そう思われるかもしれませんがそれは半分正解で半分ハズレです。
というのもレンズには開放F値というものがあり、あるレンズで設定することができる最も小さなF値というものが決まっているんです。
標準レンズを例に挙げると「18-55mm F3.5-5.6」というレンズのF3.5-5.6の部分が開放F値を示していて背景をボカすために望遠側で撮影する場合F5.6が設定できる最も小さな値となります。
F5.6でもそれなりのボケは作れますがF2.8やF1.8まで対応したレンズよりも、同じ焦点距離の場合、ボケ感は少なくなります。
まずは標準レンズを使って撮影されてみてもっとボケ感が欲しいと思ったら例えば「17-50mm F2.8」のようなより小さな開放F値に対応したレンズを購入されてみるのもオススメです。
さいごに
この記事では一眼レフで背景をボカす方法について3点お伝えしました。
ポイント
・被写体との距離
・焦点距離を望遠にして撮影する
・F値(絞り)を小さくする
これらの理屈を知った上でぜひ様々なパターンで写真を撮ってその違いを体感されてください。
それが写真上達のための1番の近道です。