「タイムラプス」や「インターバル撮影」という言葉を聞いたけど、それが何かよく分からない
そういった方がこちらの記事を読んでくださっているんじゃないかと思います。
最近のSonyのミラーレス一眼では、別売のシャッターリモコンや外部アプリを使わなくても、カメラ単体でインターバル撮影ができるようになっています。
この記事では、インターバル撮影とは何か?というところから、実際にソニーのミラーレスで設定する方法まで解説します。
インターバル撮影とは
インターバル撮影は、予め設定した時間間隔で、設定した枚数を撮影するまで、自動でシャッターを切り続けてくれる撮影方法です。
例えば、時間間隔を10秒、枚数を100枚とした場合は、100枚の写真を撮影するまで10秒間隔でシャッターを切り続けるということになります。
この撮影方法を使うシーンは、私が思いつくものとしては「タイムラプス」「星」「花火」などです。
タイムラプスという言葉を聞いたことがないかもしれませんので、少しだけ解説します。
一言で言うと、連続して撮影した写真を映像にしたもので、イメージとしてはパラパラ漫画が近いです。
以下の動画は私が撮影したタイムラプス映像です。
インターバル撮影した写真を使って、このような動画を作ることができます。
タイムラプスの撮影と制作方法については、長くなるのでまた別の記事で解説したいと思います。
星の撮影でインターバル撮影を使うのは、星の動きを表現したタイムラプス映像にできるのはもちろん、撮影した写真を合成して星の軌跡を表現することもできます。
こちらも別の記事で解説できたらと思ってます。
花火の撮影では、写真表現のためというよりシャッターチャンスを逃さないためです。
ランダムに打ち上げられる花火で適切なシャッターポイントを見つけるのは難しいと思います。
インターバル撮影しておけば、たまたまかもしれませんが、良い写真が撮れる可能性があります。
カメラ2台体制で、手持ち+インタバール撮影という形ができれば理想かもしれません。
ソニーのミラーレスカメラでインターバル撮影する設定
それではここから、ソニーのミラーレス一眼でインターバル撮影をする設定方法を解説していきます。
対応機種
カメラ単体でインターバル撮影ができるのは以下の機種です。
機種によっては最新のファームウェアにアップデートする必要があります。
対応機種
α1/α9/α9II/α7III/α7IV/α7R III/α7RIV/α7RV/α7SIII/α7C/α6100/α6400/α6600/ZV-E10
インターバル撮影をメニューから選ぶ
まずはカメラのメニュー画面から「インターバル撮影機能」という項目を選択します。
機種によって項目の場所が異なり、α7SIIIなどメニュー画面が新しくなった機種では、
撮影→ドライブモード→インターバル撮影機能
α7RIIIなどメニューが変わる以前の機種では、
撮影モード→ドライブ2→インターバル撮影機能
となります。
インターバル撮影の設定
こちらがα7RIIIのインターバル撮影設定画面です。
他の機種でも大きくは変わらないかと思います。
各設定項目について簡単に説明します。
・インターバル撮影:「入」に設定してシャッターボタンを押すとインターバル撮影がスタートします
・撮影開始時間:シャッターを押してから1枚目を撮影するまでの時間を設定します
・撮影間隔:撮影する時間間隔を設定します
・撮影回数:撮影する枚数を設定します
・AE追従感度:被写体の明るさが変わった時に追従する感度を設定します
・インターバル時サイレント撮影:メカシャッターか電子シャッターを選択できます
・撮影間隔優先:入にするとシャッタースピードが撮影間隔を超える時間であった場合に次の撮影の優先します
ちょっと分かりづらいかなと思う項目だけ補足します。
「AE追従感度」は、今の撮影と次の撮影の間で、被写体の明るさが大きく変わった場合に、カメラ側の露出設定をどの程度追従させるかを設定する項目です。
高に設定すると、被写体の明るさが大きく変わった場合はカメラ側の露出設定も大きく変わり、
低に設定すると、被写体の明るさが大きく変わっても、カメラ側の変化は緩やかになります。
タイムラプスなど、インターバル撮影で撮影した写真を組み合わせて使う場合は、
低にした方が違和感がないと思います。
逆に花火など、撮影した写真をそれぞれ単独で使う場合は、高で良いと思います。
なお設定画面の下の方に表示されている撮影時間は、今の設定でインターバル撮影をした時の、終わるまでの撮影時間です。
適当に設定していると思ったより長時間になることが多いので、ここは常に確認しておきましょう。
さいごに
この記事ではソニーのミラーレス一眼でインターバル撮影をする方法について解説しました。
カメラ単体でこの撮影ができるなんて、昔の一眼レフを使っていた時は考えられませんでした。
気軽にタイムラプス映像が作れるので、ぜひやってみてくださいね。
それでは!