カメラの基礎

カメラの撮影モードの違いは何?使い分けや初心者へのオススメについても

2024年1月28日

カメラモード

カメラで撮影するとき撮影モードについて知っておくと、「自分が撮りたい写真」を撮るのに役に立ちます。

この記事では、カメラ初心者の方向けに、カメラに搭載されている撮影モードそれぞれの解説と、使い分けのポイントについてお伝えします。

AUTOモード(フルオートモード)

撮影

AUTOモードはカメラ初心者の方にとってとても便利なモードです。

このモードでは、カメラが露出(写真の明るさ)、シャッタースピード、絞り値、ISO感度、ホワイトバランスといったカメラの重要な設定を全て自動で行います。

具体的には、カメラが被写体の明るさや動きを感知し、最適な写真を撮れるように明るさや色合いなどの設定を調整してくれます。

オートモードを使えば、撮影者はシャッターボタンを押すだけで、カメラが残りの作業をすべて行ってくれます。

シンプルで手軽な撮影が可能なため、特に写真撮影に慣れていない人や、素早く瞬間を捉えたいときに適しています。

オートモードは使いやすさと便利さを兼ね備え、撮影の楽しさを手軽に体験させてくれるモードです。


Pモード(プログラムオートモード)

Pモード

Pモードは、カメラの撮影モードの一つで、こちらも初心者の方におすすめです。

このモードでは、フルオートモードと同様にカメラがシャッタースピードと絞り値を自動で選んでくれますが、露出補正、ISO感度、ホワイトバランスなどの設定について、撮影者が調整することができます。

また、カメラのストロボを使用するかどうかについても、撮影者が決めることができます。

これにより、フルオートモードよりも多少の撮影の自由度が増し、より創造的な写真撮影が可能になります。

Pモードは、フルオートの簡単さとマニュアルモードの柔軟性の中間に位置して、カメラの操作に慣れながらも、少し高度な撮影技術を試したいと考えている初心者に最適です。

このモードを使うと、撮影の基本を学びながら、よりオリジナリティのある写真を撮ることができます。


Aモード(絞り優先オートモード)

Aモード

Aモード、または絞り優先オートモードは、特に被写界深度(写真のピントが合っている範囲の深さ)をコントロールしたい場合に適しています。

このモードでは、撮影者が絞り値(F値)を設定し、カメラがシャッタースピードを自動で調整します。

絞り値を小さくすると背景がぼけて被写体が際立ち、大きくすると背景まではっきりと写るようになります。

Aモードは、特に風景写真やポートレートなど、背景のぼけ具合を活用したいシーンに適しています。

撮影者は絞り値を撮りたい写真に合わせて設定することで、表現を豊かにすることができます。

初心者から上級者まで、より創造的な写真撮影に挑戦したい方におすすめのモードです。


Sモード(シャッタースピード優先モード)

Sモード

Sモード、またはシャッター優先オートモードは、被写体の動きを捉える際に特に役立ちます。

このモードでは、撮影者がシャッタースピードを設定し、カメラが絞り値(F値)を自動で調整します。

速いシャッタースピードを選ぶと、動いている被写体を止まったように捉えることができ、遅いシャッタースピードでは動きのある写真を表現できます。

例えば、スポーツイベントや動物の撮影、流水の写真など、被写体の動きを重要な要素とするシーンに最適です。

Sモードを使うことで、撮影者は被写体の動きをコントロールし、ダイナミックな写真を撮ることができます。

初心者から経験者まで、被写体の動きを表現したい時におすすめのモードです。


Mモード(マニュアルモード)

Mモード

Mモード、またはマニュアルモードは、カメラの撮影モードの中で最も自由度が高いです。

このモードでは、撮影者がシャッタースピードと絞り値(F値)の両方を完全に手動で設定します。

また、ISO感度やホワイトバランスなど、写真のすべての側面を自分で調整することが可能です。

Mモードは、特定の撮影状況に合わせた細かな調整を必要とする場合や、オリジナリティのある写真を撮影したい上級者に適しています。

風景、夜景、長時間露出の撮影など、独自のアプローチが求められるシーンで特に有効です。

Mモードを使うことで撮影者は写真のすべての要素をコントロールし、自分だけの表現を追求することができます。


カメラ初心者におすすめの撮影モードは?

カメラ初心者

カメラ初心者の方にとって、オートモードとPモード(プログラムオート)が撮影を始めるのに適しています。

これらの違いを知った上で、どちらを使うのか選択されるのが良いと思います。

先ほどの説明と重なる部分があると思いますが、オートモードは、カメラが全ての設定を自動で行う最もシンプルなモードです。

シャッタースピード、絞り、ISO感度などの技術的な側面をカメラが判断し、撮影者は被写体に焦点を当てるだけで良いので、写真撮影の基本を学ぶのに適しています。


それに対してPモードでは、カメラがシャッタースピードと絞りを自動で設定しますが、露出補正、ISO感度、ホワイトバランスなどの調整を撮影者が行うことができます。

これにより、オートモードよりも撮影にオリジナリティが生まれ、より創造的な写真撮影が可能になります。


個人的にはオートモードからスタートすると、全てカメラ任せで何が起こっているのか分からない状態となるので、次へのステップが難しくなるのではと感じています。

オートモードを使うのであれば、PモードにしてISO感度とホワイトバランスをオートにすることでほとんどオートモードと同じ状態になり、かついつでも設定の調整ができる状態なので、Pモードスタートをオススメしています。


さいごに

この記事ではカメラの撮影モードについて解説しました。

最初はPモード(もしくはオートモード)で撮影しながら、こういう写真が撮りたい!となった際に、それに必要な撮影モードについて調べるのが、上達の良い流れかなと思います。

まずは撮影を楽しみましょう♪


それでは!

  • この記事を書いた人
Kazu

Kazu

オンラインカメラショップ店長|写真撮影|動画制作|ホームページ制作|福岡県在住|40歳|既婚、子供2人(3歳、1歳)|35都道府県訪問|美味しいものを食べていれば幸せ

「旅」と「カメラ」をテーマに実体験を元にした記事を書いてます

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